20年前ドラフト1位、契約金5千万の定岡正二との出会いによって また僕はプロとして一歩前進することができました。 彼を尊敬し、憧れていました。自分はドラフト外で契約金は8百万。 当時スカウト部長で鬼寮長と言われた武宮さんに言われた言葉が あります。 「確かに西本君は甲子園に行っていないドラフト外だ。 定岡は甲子園に行ったスターだ。 それにドラフト1位だ。でもプロに 入ればスタートはみんな一緒だよ。」と。 この言葉にどれほど勇気づけられたかやはり甲子園に行かないでプロに入るとどこか引け目を感じる。 そういった状況の中でこの言葉は本当に嬉しかったですね。
でも現実はそうじゃなかった, 当然球団も現場もドラフト選手を 育てないといけない。ブルペンでコーチは定岡を教えている その横で僕がピッチングをしている次は当然自分を教えてくれるものと期待しながら待っていても、> コーチは僕のところを通り過ぎて行って しまうのです。 この時初めて18歳にして惨めというか、悔しいとか そういう気持ちになったのです。

この時自分は肌でプロを感じました。 見てくれないコーチが悪いんじゃないこれがプロなのだと プロは力の世界だと。もし自分に定岡以上の力があったならば、またついた ならばコーチは嫌でも自分を見たがるだろう。 自分が見て欲しくないと言っても コーチは見たがるだろうと。 そういうことで18歳にして悔しい惨めな思いをする事で、 尊敬し憧れた 定岡を心の中でライバルとし、彼よりも絶対に力をつけ早く 一軍に行くんだ という気持ちになったわけです。 尊敬し、憧れた定岡。本当に素晴らしい出会いをさせてもらいました。