NO25「パッティングの基本は「ボールの位置」 NO26「パッティング練習 スタート前はロングを徹底的に」
NO25「パッティングの基本は「ボールの位置」」

「パッティング偏」にはいりましょう。
一般的に打ち方は、"10人十色"でいいといわれていますが、僕はその中にも基本があると考えます。
普段、最もチェックしているには「ボールの位置」です。
ストロークの根幹を成すのは、いうまでもなく「ヘッドを目標ラインに対して真すぐに引いて真すぐに出す」こと。誰もがわかっている理論です。しかし、頭ではわかっていても、なかなか上手くふれないからプロアマを問わずなやむ。では、どうすれば真すぐにヘッドを動かしやすいのか。そのための必要なポイントが「ボールの位置」なのです。「アドレスで目の真下にボールを置くこと」もう一度、この部分をチェックしましょう。アドレス形を取り、手にしたボールを目の位置から真下にポトリと落としてみる。落下地点が正しいボールの位置。最も、目線と実際のラインとの誤差がすくないためにいいとされていますが、それ以上に「ヘッドを真すぐに引きやすい」効果があるのです。思いきってボールを自分の体の近くに置いてください。「そんなことやってるよ」という人も、僕からみれば正確には「目の真下」にセットされていません。
アマチュアのほとんどはボールの位置が体から離れすぎている。シューズの先からヘッド1〜2個分のところにあっていい。エルスも驚くほど近かったし、タイガーにしてもそう。「バックスイングでヘッドがシューズにぶつかるかも?」と心配になるくらいで構いません。試してみればわかります。自分から遠くにヘッドがあるほど"どうにでも"バックススイングが引けてします。逆に近くにあると、自然にヘッドの動き方(ストローク)は決まってくる。なぜか。「脇が締まる」「手首を使わない」「腕の動く範囲が狭まる」といった好材料が伴ってくるからです。ボールお位置を変えるだけでストローク全般がよくなる、これほほどシンプルなポイントもありません。




NO26「パッティング練習 スタート前はロングを徹底的に」

いよいよ、この連載の最終回です。最後は18ホールで確実に2.3打はスコアアップできる、パッティングの"超実戦的な"練習方法をお教えしましょう。あなたはスタート、前パッティンググリーンでどんな練習をしていますか?おそら4〜5メートルから1メートル前後の距離ばかりで、中にはショートパットだけで済ませてしまう人も少なくないのでは.....実は僕自身も皆さんと同じ考え方をしていました。
「ロングパットは(コースでも)大体の感じで打つんだから練習しても意味がない」と、殆ど打たずにスタートしていったものです。ところが開幕戦で、パッティングに定評のあるジャンボ軍団の先輩、東(聡)さんがロングパットばかり転がしている。聞いてみると、それがスタート前に有効な練習方法だというのです。
「上がり下りを含めて徹底的にやる。長い距離から徐々に短くしていって、ショートパットは最後に何球かで十分だね」実践すると、確かに今までとは全く違う。まずは"本番"のコースで驚くほど距離感が出る。練習グリーンと芝の状態(速さ)が違っていてもいいフィーリングを出せます。また同じ「10メートル」が短く感じれれる。しかもショートパットでカップがやけに大きくみえて易しくも感じるのです。逆にショートパットはかなり練習してスタートすると、不思議な距離感は出ない、距離が長くカップが小さく感じられる....といった、全く逆の感覚になる。今のあなたがまさにもの状態では?パッティングは感覚的なゲーム。いかにいいフィーリングで望むか、は大きな要素になります。現に、昨年僕が好調だった要因のひとつが、この練習法を取り入れたことなのです。「スタート前はロングパットを練習すればいい」次のラウンドで、早速試してみてください。

このレッスン内容はサンケイスポーツ新聞の御好意により掲載しております。
伊沢利光「もっとシンプルに」東京本社発行 サンケイスポーツ
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